今年も中弁連夏期研修に行ってきました。
8月30日と31日の2日間にわたって行われ、中弁連管内から400人(主催者発表)の弁護士が研鑽を積むべく、名古屋の地に集いました。
4人の講師が4つのテーマで講演されました。
⑴ 刑事事件における事実認定
⑵ 中小企業における事業再生の実務
⑶ 判例から学ぶ弁護過誤の防止策
⑷ 「問題社員」対応の法律実務
⑴の講義の中で印象に残ったのは、日本では証人に対する偽証罪での起訴が少ないことです。
2007年の調査では、韓国では1544人も起訴されているのに対して、日本では9人しかいないそうです。
単に表面化しないだけで、実際にはもっとあるようです。
⑵の講義は、東京の先生のお話だったので、再生対象の企業の規模がかなり大きなものが多かったのですが、現在中規模企業に適用されている中小企業再生支援協議会よりさらに小規模の企業にも適用できる制度の創設が議論されているそうです。
⑶はみなさんが真剣に聞いていました。弁護士が弁護過誤だとして責任追及される事例が増えていることだけに止めておきます。
⑷は企業にとって問題のある社員を類型化し、それぞれに対する対応と実際の裁判例の紹介があり、とてもためになりました。
一昨年から継続して参加している研修ですが、本当に勉強になります。
日々目の前の事件の対処ばかりに負われていると自己研鑽の時間を意識的に取るのが難しいので、この機会は大事にしていきたいと思います。